更新日:2024年6月25日

水源から取水した原水は、浄水場できれいに処理して、飲むことのできる水になります。
安全で安心な水を供給するため、浄水場は年中無休で稼働しています。
企業局では、水源から取水した原水を浄水場で浄水処理して、水道用水として各市町村へ供給しています。
工業用水は、久志浄水場で一次的な処理をしたあと、企業などに供給しています。
企業局では、5つの浄水場を運営し、水の安定供給に努めています。
石川浄水場には、高度浄水処理施設を導入し、北谷浄水場には、高度浄水処理施設を始め、硬度低減化施設や海水淡水化施設を整備するなど、企業局では、さらに進んだ水づくりに取り組んでいます。


※久志浄水場では、(1)の着水井から(2)の混和池・沈でん池までの処理を行い、(3)と(4)の工程はありません
| (1) 着水井 | 沈でん池に流れる水の量を調節します。 |
|---|---|
| (2) 混和池・沈でん池 | 薬品を混ぜ、水中のゴミなどを沈でんさせて、取り除きます。 |
| (3) ろ過池 | さらに、小さな不純物や細菌を砂の層などに通して、取り除きます。 |
| (4) 塩素注入設備 | 塩素を入れて消毒し、安心して飲める水にします。 |
| (5) 浄水池 | きれいになった水を一時的に蓄えておきます。 |
| (6) 送水ポンプ | 浄水池の水をポンプで調整池などへ送ります。 |

久志浄水場は、本島北部、名護市の東海岸に位置しており、昭和50年から稼働しています。
一日当たりの処理能力は、351,400m3で、県下最大の水道用水と工業用水の共同施設です。
水源は、国管理の北部ダム群や北部河川で、久志浄水場で沈でん処理した水は、水道用水の原水として石川浄水場、北谷浄水場、西原浄水場に送水しているほか、一部は工業用水として企業などに供給しています。


名護浄水場は、本島北部の名護市にあり、一日当たりの処理能力14,000m3の施設として、昭和50年から稼働しています。
その後、増大する水需要に対応するため、平成7年度には一日当たりの処理能力が27,000m3の施設に拡張されました。
水源は、主に平南川や源河川で、名護市を始め、北部の5市町村へ供給しています。

旧石川浄水場は、建設後40年以上が経過しており、老朽化が著しく、水需要の増大などに対処することが難しい状況にありました。
現在の石川浄水場は、旧浄水場を取り巻く状況を改善するため、本島中部のうるま市石川東恩納崎に新たに建設された浄水場で、平成23年11月から稼働しています。
石川浄水場は、一日当たり165,600m3の水道用水を供給することができます。
また、トリハロメタン低減化対策や今後の水源水質に適切に対応するため、平成26年8月からは、オゾン処理を除く高度浄水処理施設も稼働しています。
水源は、久志浄水場の処理水と漢那ダム、山城ダム、北部河川水で、うるま市を始め、主に中部と南部の14市町村へ供給しています。
石川浄水場の高度浄水処理は、通常処理(沈でん・ろ過処理)を終えたあとに、オゾン処理と活性炭処理を行うことによって、トリハロメタン前駆物質と異臭味を除去します。最後に、砂ろ過で濁質や不純物などを除去し、浄水池へ送ります。


北谷浄水場は、本島中部の北谷町に位置しており、昭和62年から稼働しています。
一日当たりの処理能力は、247,300m3で、水道用水では県下最大規模の浄水場で、オゾン・活性炭処理の高度浄水処理施設も有しています。
また、水道用水の安定供給を図る目的で、海水淡水化施設が建設され、平成9年4月から稼働しています。
海水淡水化施設は、国内最大級の施設で、一日当たり40,000m3の海水淡水化水を生産することができます。
さらに、硬度平準化対策の一環として、硬度低減化施設が平成15年6月から稼働しており、硬度を低減した水を供給することができるようになりました。
水源は、西系列河川、中部河川、倉敷ダム、嘉手納井戸群などがあります。
各処理工程を経て浄水された水は、海水淡水化水をブレンドして、北谷町を始めとする、中部と南部の7市町村へ供給しています。
北谷浄水場の水源の一部になっている比謝川や長田川、そして天願川は、かつて、水質が年々悪化していたため、通常の処理工程では対応が困難となっていました。
そこで、北谷浄水場では、沈でん・ろ過の工程で行われる通常の浄水処理に加えて、高度浄水処理を導入しました。
北谷浄水場の高度浄水処理は、河川の自浄作用を浄水処理に応用した「生物処理(*1)」、オゾンの酸化作用によりトリハロメタン生成(*2)の原因となる有機物を分解する「オゾン処理」、活性炭の持つ優れた吸着能力を利用した有機物などを吸着する「粒状活性炭処理」の3つからなっています。
(*1) 平成16年度より生物接触池のブロワを停止中。
(*2) 原水中には、有機物がごくわずかに含まれています。これに消毒剤として塩素を注入すると、塩素が有機物と反応してトリハロメタンを生成します。


沖縄本島中部地域にある嘉手納井戸群や天願川、比謝川などの水源は、一帯の石灰岩質の影響を受け、硬度が高くなっています。これらの水源は、北谷浄水場に導水されるため、北谷浄水場系統の送水区域は、硬度の高い水となっていました。
そのため、硬度平準化対策の一環として、井戸水を対象にした硬度低減化施設を整備し、平成15年6月から硬度を低減して水を供給しています。
北谷浄水場系硬度低減化について | 地下水 | 硬度低減化における生成ペレットの有効活用

西原浄水場は、本島中南部の西原町にあり、昭和52年6月に一日当たり40,100m3の処理能力で、施設の一部稼働を開始しました。
その後の4期にわたる増設工事で、昭和55年3月から一日当たり160,500m3の処理ができるようになりました。
福地ダムなどの北部ダム群を水源とし、久志浄水場で沈でん処理された原水を浄水処理して、西原町を始めとする、中部と南部地域の9市町村に供給しています。
平成17年6月には、喜仲調整池(標高68.0m)からの原水の落差エネルギーを利用した、小水力発電設備が設置され、その電力は浄水場で有効利用し、電力費と環境への負担軽減を図っています。
また、場内には一日当たり5,000m3の工業用水専用の増圧ポンプ場があり、主に糸満工業団地へ供給しています。
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